堅田漁業協同組合 RECRUITING

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10YEARS AFTER10年後のKATATA

例えば10年後。堅田漁業協同組合はどうなっているか、働いている人(A君としておきましょう)は何を考えているか、を少し想像してみました。それはもしかすると君の話になるのかもしれません。

2030年、
A課長大いに語る

私が就活していたのは平成から令和になった年。入職に至った動機は事業展開の大きさと可能性を感じたからです。もっと正直に言えばこの組合が広げる大風呂敷がとてもおもしろいと思ったから。よっしゃいっちょ乗ってやれと(笑)。

就活してますと、夢を語るというか風呂敷を広げる会社はわりとありますよね。夢があるのはいいんですけど、その多くが空に向かって網を打ってるようにも感じてました。網の中には何にも入ってないように思えて。素直じゃない学生だったんです(笑)。

その点ここは同じ風呂敷でも計算に裏付けされた広げ方でした。実際その時聞いたことはほとんど実現したばかりか、もはや当組合の中核事業の一つとなっています。例えば「とれとれ市場オーシャンフロント(仮)」。私が入職した頃は埋め立てられた6000坪の土地があるだけでしたが、今はバーベキュー棟550人、バイキングレストラン300人のキャパを誇る白浜を代表するような食の殿堂ですよ。ここに繋がる道路こそ県が拡幅工事をしましたが、施設のみならず埋め立てから組合が単独でやりました。テニスコート100面分!民間でそこまでやるところはちょっとないですよね。

今とれとれパークには、年間500万人超のお客様がいらっしゃいます。10年前は300万人ぐらいでしたから相当に増えました。国内からの誘客にとどまらず広く世界をターゲットにした営業展開を積極展開したおかげで、増加分の半分以上は海外からのお客様です。しかし、いかに観光地白浜と言えど、京都や大阪ではないのですから観光スポットは限られています。ではどうするのか―――創るんですね、誘客できる魅力あるものを新しく創るんです。食、ショッピング、スパ、宿泊、レジャーなどなど、とれとれ市場を中心にどんどんパークのエリアは拡大しています。空から見るとほんとよくわかりますよ。それを国やら県の公的機関に頼らずほぼ自力で版図を広げていくっていうのが堅田流といいますか、なんだか戦国大名っぽい。

そもそもとれとれパークはゼロからのスタートでした。漁をしていたのを養殖に切り替えて、卸としてある程度うまくやっていたのにもかかわらず、あえて一般客を相手に売るんだと。こんな辺境の地に常識外れの規模の市場と駐車場をなかば強引に作って、全く新しく観光名所に育て上げたんです。だから300万人を500万人にするための新規展開の数々だって、大風呂敷と言ってもきちんと畳めることが見えていた。網を虚空に放つんじゃなくてちゃんと魚がいる海へ打っている。ただ引き上げるときは相当な力業なんですけどね。

その力業を可能にしているのがやはり人です。現在の従業員は約700名。10年前の2倍ほどですね。でもまだまだ増やさないといけません。売上げは今100億円で、これを150億、200億としていくためには1000名態勢も必要でしょう。また営業エリアも白浜だけでは限界がありますから、数年前から「とれとれブランド」の名の元で、全国各地に食材の提供・販売の展開、鮮魚を基材とする様々なフードサービスの出張店などを運営しています。さらに当組合のノウハウとネットワークを利用したフランチャイズ展開のような第二第三のとれとれ市場も着々計画進行中。このあたりも結局は人次第ということになります。

まだありますよ。海外へのとれとれ市場進出がそれ。その国にはその国ならではの「とれとれ」があるでしょうから、我々のノウハウと現地の食文化を融合させれば「とれとれ市場インターナショナル」の実現も可能です。すでに私もアジアのあちこちを視察して研究しています。40年ほど前に組合長が米国に渡って、ウォルマートなどの大規模スーパーを視察して、どうすればここにあるビジネスモデルを日本に持ち帰ることができるだろうか、と思いを募らせていたのと逆方向に、どうすればここにとれとれ市場のビジネスモデルを持って来ることができるだろうか、と私も悩んでいます。それがどの国のどこなのかは、まだ内緒です。

いずれにせよ人材ありきの話。実は私と同時期入職の者達こそ組合の未来を担うキーパーソンだと確信しているんです。2020年前後は組合が未来を見据えて大きく採用活動コンセプトを変えた頃。とれとれブランドが白浜をリードし、全国に名を馳せ、世界に飛び出すための長期的野望をスタートさせた時なんです。だから同期達は私と同じようにいっちょ乗ってやれ、という人間が多い。そして今現在もみんなで新しい風呂敷を広げている最中です。

-------以上、A君10年後の独り言でした。

今後の戦略BUSINESS PLAN